会社をはじめて4年以上も経ちました。
気持ちや内容はスタートアップ
株式会社ケイ・ブリッジの金井です。
Facebookでスタートアップのイベントの情報や参加した様子をアップしていると
「スタートアップの情報ってどこにあるんですか」
とか
「面白い企業でインターンしたいんですけど」
とか
「大阪でスタートアップとつながるにはどうしたらいいんですか」
というようなことを
学生やその他の投資家(エンジェル)や情報感度の高い経営者の方から聞かれることが増えてきました。
そこで、自身の体験を交えて、
「大阪のスタートアップやイケてるベンチャーと出会う方法」をまとめたい
と思います。
東京は慶応や早稲田を中心とした意識高い学生とアーリーなベンチャーやスタートアップがガンガンつながっていいコラボレーションになっていると思うので、情報発信して大阪でもこの辺りが盛り上がればと思います。
ちなみにあくまで自身の体験と主観が混ざっておりますので、情報は一部と思われます。
もっとこれがあるよというのがあると思うので、ご容赦いただき、こっそり教えてください。
1.大阪イノベーションハブに行く!
もうみなさんご存知ですよね。学生さんとかだと「まだ行ったことがない」って人もいるかもしれません。
場所はグランフロント北館ナレッジキャピタルというとてもとてもオシャレなところにあります。
地図はこちら
※この後も紹介するイベント会場で使われるのはほとんどここです。
「大阪から世界に」ということを目的に大阪の橋本市長が作ったこの「大阪イノベーションハブ」。
②「Osaka Hackers Club」の会員になると、打ち合わせスペース提供や事業やビジネスプランの相談
③起業家を中心とした年間1万人の来場者との交流や、ビジネスパートナーとのコーディネートなどをしてもらえたり
まさに至れり尽くせりです。
スタートアップにとってはまさに大阪市に感謝しかないですね。
ここのスタッフの方々は熱い思いを持っていただいている方が多く、
こまめに足を運んで、代表の吉川さんやスタッフの方と仲良くなるなどして、
いろんな相談ができたり、いい情報が集まってきます。
この場所で開催されるイベントはスタートアップ向けのものが多いので、
なるべくうまく時間をつかってきましょう。
裏側にはコワーキングスペースがあったり、
同じ7階のフロアにはナレッジサロン、コラボオフィスにはスタートアップや個人事業主の方々も多くおられるので、ここにジョインするのも一つです。
2.ベンチャーキャピタル(VC)と仲良くなる。
こと東京に関しては、VC(ベンチャーキャピタル:つまり投資して、上場やM&AなどのEXITでリターンを得る会社)が主催するイベントが多いんですが、大阪はそんなに多くない印象です。
ただ、大阪ではトーマツベンチャーサポートさんはかなり頻繁にイベントを開催しており、
学生や若手に対しても寛容で、スタートアップに力を入れてくれている印象です。
イベントとしては、モーニングミートアップや、
起業家朝会など本業に悪影響が出ないように考慮した
時間、場所での開催。
専門家とのマッチング等もしていただけます。
純粋なVCというよりは監査法人が母体なので、
最終的にはそちら側の支援(上場支援、会計監査、その他コンサルティング)になるんでしょうけどね。
イベントに参加するにはトーマツベンチャーサポートの登録が必要なのですが、
一度登録すると登録メールにイベント情報が送られてきますので要チェックです。
また、最近ではKDDIさんやNTTさんなどがスタートアップへの支援に力を入れていて、
ハッカソンやビジネスコンテストも数多く主催したり、
APIを提供されている印象です。(APIの説明は記事の下部にて)
その他東京から来られるCVC(コーポレートベンチャーキャピタル:他に事業をしてるVCさん)といういわゆる事業会社さんや金融系のVCさんなんかが来られることもあります。
M&Aのコンサルの方などもこられるます。
「いいベンチャーを紹介して」とか言われることも多いですね。
最初のシードの段階では、資本を初めから投下してくれるのは、CVCさんが多いと思います。
3.各スタートアップイベントに参加する
イベントは数多くあります。
大阪イノベーションハブで行われるイベントだけでも結構なボリュームです。ホームページをチェックしておきましょう。
ここでは、過去に出たことのあるイベントを中心に紹介します。
①大きなイベントに参加する。
ここではIVSを紹介します。
IVS=Infinity Ventures Summit(インフィニティ・ベンチャーズ・サミット。以下IVS)は主にインターネット業界のトップレベルの経営者が一堂に会し、業界展望や経営に関して本気で議論する場。
IVSは経営者・経営幹部を対象とした年2回の招待制オフサイト・カンファレンス、新サービスの発表の場「Launch Pad」、未来の日本を支える学生に対してトップレベルの起業家の生の声を届ける「ワークショップ」などを開催することでベンチャー企業の生態系・コミュニティ作りに注力しています。(公式Webサイトから一部引用)
とあります。
学生に対してのワークショップということで、
比較的、参加のハードルも低い割にすごいIT経営者が集まります。
そのため、優秀な学生も多く、注目度トップクラスのイベントと思われます。
Facebookページもあるので、いいねを押しておくと、情報がFBのタイムラインで入ってきます。
※写真はスカイランドベンチャーさん主催のSVFT。こちらは東京のみの開催となっているものの、学生向けのピッチイベントを関西で企画しているとか。
②各ビジコンの説明会および発表会
下記「4.ビジコンに出場する」
の説明会の場(=KICKOFF)や発表の場(ピッチイベント)
などは説明会の後、ネットワーキング(≒名刺交換会、懇親会)
があるので、そこで人脈が広がることも多いですね。
気に入ったビジコンがあれば、参加してみるべきだと思います。
※詳細は下記にて記載します。
③コミニティに入るまたはそのグループのイベントに参加する。
これも一つですが、スタートアップというコミニティは意外とクローズだったり、
狭かったりする印象で、継続性を持って動いているグループみたいなのはない印象です。
その中でも大学と連携している「EDGE」プログラムは学術的なところをしっかりおさえつつも、
スタートアップの中でもある程度有名な企業がジョインしている印象です。
他には、少し小規模なアットホームですが、勉強という意味合いが強いですが、
イノベーション研究会(※Webサイトなし)さんがスタートアップを招致してピッチをし、
今後の展開やビジネスアイデアを求めるということを産創館(サンソウカン)にて行なってらっしゃいます。
※産創館はやや、スタートアップというよりも中小企業、個人事業主という色合いが強いです。
近年はスタートアップへの理解が進んでいますので、大阪イノベーションハブ同様、メルマガ購読はチェックしておきましょう。
④その他イベント(スタートアップ支援の企業中心)
企業向けチャットツールのChatWorkさんと映像制作のビジョナリー・カンパニーのサムシングファンさん(あとオオサカンスペースさんも)主催のIT飲み会もIT系の人脈が集まっていて、
アットホームなのと時間がある程度あるため、
人脈づくりにはもってこいかもしれません。
こちらのグループと近いところでは、スタートアップ支援に特化した会計事務所「中央会計」さんと法人設立費用が100円からという「FIRSTSTEP(ファーストステップ)」さんが主催している起業成功塾も様々なテーマで専門家の話が聞けるとあって、
多くのスタートアップやそれを目指している人が学生問わず集まっています。
スタートアップというよりもある程度事業が進んで、成功している方々が集まるコミュニティとして
「関西若手の会」や
シナジーマーケティング谷井社長の元に集まっている
「秀吉会」などがありますが、
スタートアップよりも成熟している企業の方が多い印象です。
※学生であればボランティアなどで参加する形にはなると思います。
4.ビジネスコンテストに出る
最近ではアクセラレーションプログラムという長期に渡るものから、従来型のビジネスコンテスト、もっと簡単なピッチイベントまで幅広く開催されている印象です。
ビジコンでは学生であれば、各大学で行われているものや「TRIGGER」といった大きなものまであると思われますが、ここでは社会人、学生問わずのものも上げていきます。
①起業体験型
週末や夜を使って、事業やサービス、プロダクトを作っていくビジコンです。
基本的には
「これから起業したい」
「いつかは起業したい」
「今やっているビジネスを少し進めたい」
「ビジネスをすすめる仲間が欲しい」
という人が職業・役職(学生、社会人、個人事業主、起業家)に関係なく参加できます。
短期間(1日~3日)でプロダクトを作ってピッチするため
「プランナー(ハスラー)」
「エンジニア」
「デザイナー」
という役割に分かれて参加することになります。
チームで参加を出来ますが、
個人で参加する場合、ピッチをしてチームビルディングをすることになるので、
自分のアイデアが採用されるかはわかりません。
・Startup Weekend Osaka(スタートアップウィークエンド大阪)
期間:3日間(金曜日は19時頃~土曜日、日曜日)
頻度:年に約2回ほど開催
応募:ホームページ(スタートアップウィークエンド大阪)より
場所:大阪イノベーションハブなど
費用:7食付きで7500円(その他特典多数)
参加人数:50名
表彰:2位まで
最初に参加したビジコン+ワークショップで、
起業体験が出来るというイベントで、「リーンスタートアップ」の基本的な考え方を短期間で学びつつ、最小限のプロダクトである「MVP(=Minimum Viable Product」を作って、市場(外出たりして)で確かめます。
当時の審査員長は元Google日本法人の村上さん
豪華審査員の前でプレゼン出来る貴重な場でした。
メンター陣もすごく豪華でした。
・ハッカソン
NTT西日本×TBS TV HackDAY2015
期間:3日間(土曜日1次選考 本戦次週:土曜日、日曜日)
頻度:年に約1回
応募:ホームページより
場所:NTT研修センター(京橋)
費用:8食くらいついて無料+Tシャツ
参加人数:100名(1日で半分に)
表彰:4位まで
基本的にハッカソンはAPI(Application Programming Interface=各企業の開発者が使わせてくれる技術=アプリみたいなもの)提供各社のAPIを使い、テーマに基づいたビジネスをつくっていきます。
実際のサービス(サイト・アプリ)を作り上げることがゴールなので、土日連続だと泊まり込みで夜通しやることが多くなります。エンジニアとデザイナーがいないとサービスがつくれないので、そのあたりのチームビルディングがキモになります。
このハッカソンではTVに関わるITサービスがテーマでした。その他いろんなところでハッカソンやっています。
②アクセラレーションプログラム
最近増えてきている印象です。
一定の期間(3ヶ月~半年)をメンターについてもらって
ビジネスプランやプレゼンテーション力を
ブラッシュアップしていくプログラムです。
・EXIT
期間:約3ヶ月(火曜日19時~ 土曜日など)
頻度:年に約1回※今回が初めての試みのため未定
応募:ホームページより書類審査
場所:大阪イノベーションハブ
費用:無料
参加人数:1チーム4名まで(アントレプレナーコース:6チーム スターターコース:12チーム
表彰:なし
経済産業省が「大阪から世界に活躍するIT企業を創る」「市場を切り拓けるIT起業家」になる!
「市場で戦えるITサービス」をつくる!
ということを目的にスタートした本プログラム。
経験豊富な先輩起業家からの「メンタリング」を軸に、短期間で事業(IT分野)をブラッシュアップさせる実践型のアクセラレーションプログラム(ホームページより抜粋)
とにかく、メンター陣が豪華であること。
60社におよぶ中から選ばれた起業家のコミニティが築けること。
上場企業の社長直々の講義が聞けること。
メリットは数えきれないほどある本プログラム。
学生起業家からシードマネーを獲得しているスタートアップまで参加しており、
ここから次のベンチャーが生まれるか期待されている部分も多いと思います。
キックオフイベントとピッチイベントが誰でも参加できるなど、
気軽に足を踏み入れることが出来る内容になっていました。
またアフターフォローとして実践講義も受けれます。(下記参照)
その他に大阪では
大阪府、EO、トーマツベンチャーサポート主催
「booming」
NTTスタートアップファクトリー
主催
のビジネスコンテスト2015
がありますが、こちらは法人の参加となっていました。
・また体験とアクセラレーションを合わせて出来るスタートアップウィークエンドのロングバージョン「リーンローンチパッド」というものもありますが、今回は紹介までに。
③ピッチイベント
その名の通り「ピッチをするイベントです」
ピッチ、ピッチと言っていますが、
「ピッチング」から来てるとか言われており、
プレゼンの短い版と思っていただければと。
つっこまれピッチ
その名の通り、>吉本興業さん主催のピッチイベントで
司会はザ・プラン9のヤナギブソンさん、
審査員には土肥ポン太さん(当日はピッチにも参加)
という、まさに本格的なツッコミの中どこまで、
自分の思いを伝えることが出来るか。
スタートアップのための「ピッチ・プレゼン」を洗練させる場所をして使われています。
つっこまれピッチの様子はコチラ
閲覧は自由→ホームページより
他にもピッチイベントでは先ほどご紹介した
モーニングミートアップ
もあります。こちらは朝7時からという早い時間に大阪イノベーションハブにて、
トーマツベンチャーサポートさん主催の元開催されています。
5.まとめ(これらの情報を得るには)
・上記にあげたメールマガジンに登録する
(大阪イノベーションハブ、産創館、トーマツベンチャーサポート)
・スタートアップ界隈で著名な人のTwitterやFacebookフォローする。
これらが得策だとは思いますが
なかなか自分に合ったイベントがわかりづらいという方には
情報をまとめた
Facebookページ「Tsunageru(つなげる)」
「いいね」を押して情報をチェックしてみてください。
これらの情報はほんの一部なので、どんどん参加してみてください。
「スタートアップを始めたい人」
「東京でないと面白い会社が少ない」
といった人でも
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一緒にアライアンス組む
出身をする
等など
いろんなことが可能だと思います。
是非ともご活用いただき、自分自身を成長させ、夢への一歩を手繰り寄せてください!